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CRISIS CORE CONTACT -1- ~Prologue~

2008–02–02 (Sat) 02:41
ザックラ連載開始です。

とりあえず連載一話目はプロローグ。
要するに、創作部分が始まる直前のゲーム設定の確認というか要約ですね。
ですから、描写等の補足はあっても、ほとんどがゲーム上で起こったことの記述です。
会話はゲーム中で喋ってるそのままを載せてあります。ご了解のほどを。
まあ、ゲーム本編をプレイしている人には、まず必要ないとは思いますが…。

今回の連載は、毎回だいたい2000~3000文字くらいで掲載予定。
少し量がありますから、携帯で読まれる場合はそのあたりご注意ください。

ただ今四話目を執筆中ですが、まだエロに入ってないよ……orz
どんだけ焦らせば気が済むんだー!と自分自身に突っ込みながら書いてます(ーー;)
全部で何話になるのか…、現段階ではまったく予想つきません。
十話は超えちゃうかも…?(汗)
が、頑張ります~・・・

CRISIS CORE CONTACT -1- ~Prologue~


 クラウドの故郷だというニブルヘイム村に着いた頃から、セフィロスの様子はおかしかった。でもそれがまさかあの悲劇の前兆だったとは、この時には誰にもわかるはずもなかった……。


「ひさしぶりの故郷なんだろう? どんな気分がするものなんだ?」
 珍しく饒舌に語っていたセフィロス。
 彼も幾ばくかの不安を感じていたのだろうか…。
 その彼から聞かされた母の名は、ジェノバだという。ザックスにもうろ覚えながら記憶の片隅にある名前だった。

 そして翌日、ガイドとして同行したティファを外に残して、彼らが訪れた魔晄炉の中で見てしまった現実。
 ポッドの中で生成されていたモンスターの存在が、それまでセフィロスの中に巣食っていた疑惑を増大させた。
 その直後現れた、死んだはずと思われていたジェネシス。彼から語られた、過酷な真実の断片。
 ジェノバ・プロジェクト・Gとジェノバ・プロジェクト・S。
 それらがいったい何を意味するのか…。ある程度の事実を知るジェネシスと、疑問を持ち独自であらゆる資料を調べているらしいセフィロスならまだしも、ザックスにとっては完全に理解の範疇を超えていた。
 だから、冷たい一瞥でジェネシスの懇願を退けたセフィロスが姿をくらました時も、つい遅れを取ってしまった。慌てて後を追いかけたが、魔晄炉の外ではクラウドがモンスターに襲われたティファを庇って負傷を負ってしまっていた。そのまま置いて行く事はできるはずもなく、二人をニブル村まで安全に連れていくまでに、結局セフィロスの行方を見失ってしまったのだった。
 クラウドとティファ。どうやら知り合いらしい二人だったが、どういった訳があるのか、久々に故郷に帰ってきたというのに、クラウドは巌としてマスクを外さずに、ティファに対して自分の素性を隠し一兵士として接していた。そんなクラウドに、ティファは彼だと知らないながらも、自分を助けるために負った負傷に責任を感じて、セフィロスの行方を村人たちに聞き込んでくれている。
 幸いにもクラウドの傷は浅く、宿で少し休めばすぐに治りそうな程度だった。

「俺もソルジャーだったらな…」
 宿のベッドで体を休めていたクラウドが少し辛そうに体を起こしてから、そう呟いた。隣のベッドに腰掛けてクラウドの様子を見守っていたザックスは、それを聞いた途端、心中に思いがけないほどの怒りの感情が湧き上がってきた。感じたことがそのまま表情として出てしまう彼を見て、クラウドが怪訝な顔をして問い掛ける。
「ザックス?」
 しまった!と思ってはみても、すぐに押さえ込める類の感情でもない。ザックスは自嘲気味に返答していた。
「ソルジャーはモンスターみたいなもんだ。やめとけ!」
 まさかザックスの口からそんな自分自身をも誹謗するような言葉が出るとは思ってもみなかったクラウドが、少し間を置いて尋ね返す。
「何があったんだ?」
 今のは少し自暴自棄っぽかったと、ザックスは自分でもよくわかっていた。ため息が漏れる。
「わかんね」
 いったい、何がどうなっているのか…。
「わかってたつもりだったけど――」
 座っていたのベッドに仰向けにドサリと倒れこみながら、今度は大きなため息とともに吐き出した。
「あーあ!」

 沈鬱な空気が流れる。互いに交わす言葉を捜せずに。
 そんな雰囲気を変えようとでもするように、ザックスがティファのことを問い質そうとしたが、今度はクラウドの方が取り付く島もなかった。
 何もかもが気に入らない。
 元々、深く考えることが苦手なザックスは、今の苛立ちをバスターソードを振るって紛らわそうとした。
 そんなザックスを見ていたクラウドが、その時、聞いてきたのだった。

「その剣、使ってるの見たことないぞ」

「!?」

 それは、かつてザックスがアンジールに言った言葉だった。
 アンジール。
 ザックスが、師とも兄とも慕っていた先輩ソルジャー。最も信頼していた――友。
 ソルジャー1stの中でも特出していた、三人のソルジャーのうちの一人。
 少し説教臭いところもあったが、その面倒見の良さから皆に慕われていた。彼に世話になったソルジャーや兵士たちは数知れない。
 アンジールも、ザックスには特に目をかけてくれていた。訓練は特別厳しかったが、子犬のザックスとからかいながらも、可愛がってくれていたことはわかる。

『剣よりおまえの方が大切だ。……ほんの少しだけ、な』

 誇りを、夢を持てと、最後の最後まで教えてくれたアンジール。
 その彼が、ザックスを裏切るはずがない。
 神羅の裏で何が行われていようと、そのために誰が運命を弄ばれようと、アンジールが最後にこの剣を託してくれた自分を信じて突き進むしかないのだと。
 ようやくわかった気がした。

「クラウド、ありがとな」
「え?」
 何故、礼を言われたのかさっぱりわからないクラウドは、狐に抓まれたような顔をしている。わからなくていい。そんなことは些細なことだ。クラウドが、本当に大切なことをザックスに思い出させてくれた、ただそれだけのことなのだから。

 気持ち新たに、クラウドの顔を覗きこむ。
 真摯な瞳。まだ魔晄を浴びたことのないブルーグレイの瞳の中に、ザックスはかつての自分自身を見つけていた。自分が目指している存在を傍に感じ、少しでも近づきたいという憧憬の光を。親しみのこもった熱い眼差しを。

―― 俺もこんな眼でアンジールを見ていたんだろうか…


 久しぶりにすっきりとした気分で、まだ体を休めているクラウドを後に残し、ザックスがセフィロスを探しに行こうと宿を出ようとした時、ティファが勢いよく戸口から飛び込んできた。セフィロスが神羅屋敷に向かったらしいという情報を持って。
「神羅屋敷?」
 ニブルヘイムのことにまだ詳しくないザックスには、初めて聞く場所だった。とりあえず行ってみるしかないかと歩き出した途端、携帯の呼び出し音が鳴る。
 何だ?と思いつつ、ザックスが携帯に出ると、耳に届いたのは癒しの声だった。

「もしも~し」

「エアリス?!」

 柔らかいエアリスの声。ここに来る前に逢ったばかりだというのに、なんだかとても懐かしい。このままずっと、春の日差しのようなエアリスの声を聞いていたい。
 けれど、今はそんな余裕はなかった。
 連絡は要らないというエアリスに、ザックスは「わかった、会いに行く」と応える。

―― こんな訳のわからない事態なんかさっさと片付けて、早くミッドガルへ帰るんだ!

 しかし、二人の再会の約束が果たされることは無かったのだった…。


 ニブルの地理に疎いザックスを、もう傷は癒えたからとクラウドが神羅屋敷へと案内してくれた。
 ソルジャー1stの中でも特別な権限を持つセフィロスでなければ入っていけない屋敷の地下へと、ザックスは彼を追う。
 その奥深くに隠された、地下研究室。いや、実験室か…。
 そこの資料室と思しき部屋に探し求めたセフィロスの姿があった。
 …が、彼は、地下に潜る直前にクラウドが言っていた「セフィロスの様子がおかしい」という言葉の通りだった。
 ザックスが話しかけても返事もしない。ザックスがそこに居るということさえ、認識していないようだった。
 壁一面に所狭しと並んでいる資料を片っ端から取り出しては読み漁り、なにやら独り言を呟いている。おそらく、ジェノバ・プロジェクトについて調べているのだろうことだけは、少しは事情を知っているザックスにも察せられたが、あまりにも専門的かつ断片的に語られる内容は、とてもついていけるものではなかった。
 それこそ、何かに取り付かれたように、書物を読み耽るセフィロス。

―― セフィロスの気が済むまで放っておくしかないか…

 取るべき手段を見出せず、後ろ髪を引かれながらも、ザックスはその場を後にする。
 まさにこの時から、セフィロスのために世界の運命が、そしてクラウドとザックス自身の運命が、大きく変わることになろうとは……思いもせずに。



   ― 続く ―
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