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CRISIS CORE CONTACT -3-

2008–02–04 (Mon) 23:51
やっと3話目。
でもまだまだ二人の葛藤は続く…(^。^;)
またも、文章が詰まった感じになっておりますが、なんとかお付き合いくださいね。

しかし、久々に長編を書き始めたら、しばらく書いてない間に自分の筆力がめっちゃ落ちてることに衝撃を受けまして(涙)
言葉が出てこないし、語彙はなくなってるし、表現が単調になってるし。
え~ん・・・。(自分がサボってたバツ)
何度も推敲を繰り返し、修正に次ぐ修正してるんだけど、それで少しでもマシになってればいいんですけどね。

それにしても、私って「こそあど言葉」の使用が多いなぁ…(反省)
まあ、同じ名称を何度も繰り返し使うよりかはいいと思ってるんだけども。

それでは、とりあえず二人の会話の行く末に、やきもきしてやってくださいませ(-_-;)


CRISIS CORE CONTACT -3-



 神羅は、この星随一の巨大企業であると同時に、巨大な軍事組織でもある。そしてその任務は、もちろん公的なものもあるが、極秘裏に施行される方が遥かに多い。表向きに下された指令と同時に遂行される、裏の威令も含めて。
 神羅には極秘の暗部的任務を専門に受け持つタークスもあったが、少数精鋭の彼らがすべての任務をこなせるはずもなく、専門分野を彼らが処理した後の諸事は、当然軍が担当することになる。
 また、そこになんらかの思惑もあるのか、軍に配属されるのはほとんどが男性だった。女性は神羅の表の顔として、企業組織により多く配される。特異特殊な技能や適性がある場合や本人が特に強く希望しない限り、この例から漏れることはない。
 よって、男ばかりの隊での長期任務ともなると、ある種の弊害が生まれるのだった。
 公けの任務中や、短期ならば問題は無い。どこにでもそういったことを職業とする者はいるものだし、非番の時に娼館を訪れることは個人の行動責任において黙認される。また派遣期間の短い任務なら、プライベートに戻ってからいくらでも解消できる。
 だが、長期の極秘任務となるとそうもいかない。魔晄を独占している神羅には、敵も数限りなくいる。そんな輩と見破れず気を許せば、いつどこで寝首を掻かれるかわからない。特に一番無防備だと思われる閨では、命を狙われずとも、無意識に機密情報を漏らしてしまう危険性も決して低くない…。
 だからこそ、神羅の軍に属する者たちはすべて、入隊する時に機密保全を誓約させられている。
 一般兵士であれば欲望を抑えることも任務のうちと、我慢を強いられるのも仕方ないだろう。けれど、抑圧的な集団組織というものは、長く存在するうちに歪みが生じてくるのも事実だった。そして、神羅軍という集団の支配階級としてのソルジャー、特に1stには、当然のごとく様々な特権が与えられるようになっていた。
 故にそのことも、暗黙のうちに了承されている、彼らの特権の一つに過ぎない。
 長期に渡る極秘任務に就いて性的な欲望を抑えられなくなったソルジャーが、その欲求を満たすために、その特権をしばしば悪用するという……。
 つまり、下級兵士は、命令されれば守秘義務という大儀名文のもと、上官たるソルジャーの夜の相手を務めなければならない…。


「何だって!?」
 そこまで聞いて、案の定ザックスは憤慨して怒鳴った。ベッドの上で横たわった状態だった体は飛び起き、身を乗り出さんばかりだ。彼にとっては、初めて聞く驚くべき神羅の裏の実態だったのだ。
「ほら…、やっぱり怒った」
 少し拗ねたようにクラウドに詰られて、ザックスはハッと我に返った。大慌てで両手を振って取り繕う。
「…ぁ。いや…怒ってない怒ってない。…クラウドに怒ってもしょうがないことだしな」
 ふぅ~と大きく息を吐いて気持ちを静めようとして、ベッドの下に足を降ろし腰掛け直すザックスに、クラウドがクスッと笑う。あからさまな慌てぶりが、いかにもザックスらしくて。
「ザックスは、今までこういう話、聞いたことなかったんだ…」
「あー、うん。初耳だ。俺、ソルジャーになってからはアンジールと一緒の任務が多かったから」
「ああ、なんだかわかる気がする。俺も、アンジールさんは規律に厳しいって、聞いたことがある」
「そうなんだよな。規律は守れだの、規則違反するなだの、アンジールすごくうるさくってさ。……なあ、それって、1stだけの特権なのか?」
 当時を思い出したのか、心底うんざりしたように言い募るザックスを見て、クラウドは笑い出しそうになるのを必死に堪えている。それに気付いたザックスは、すぐさま口調を改めた。
「うん、そう聞いてる。もちろんアンジールさんみたいに、中には特権使いたがらない1stもいたらしいけど…。だけど、1stがいない時は、2ndにも…」
「2ndでも、そんな特権振り回してたヤツいたのか…」
「たぶん、今はその部隊のTOPの特権ってことになってるんじゃないかな…」
 少しでも地位が上がれば、それを振り回したがる輩など、いくらでもいる。
「ふぅん、なるほど。まあ、そりゃ俺だって男だから、そういうのがまったくわからないわけじゃないけど…。それにしてもな」
「……」
 また何かを言いかけ、やはり言い出せずに黙り込むクラウド。チラリとそれを流し見て、ザックスは先を促した。
「それで?」
「…え?」
「今夜、そのことをわざわざ俺に話したってことは、おまえがそうやって考え込んでることに何か関係があるから、なんだろ?」
「……うん。やっぱり、ザックスはソルジャーなんだな」
 さっきまでの笑顔とは違い、居心地悪そうに笑うクラウド。
「なんだよ、それ…」
 少しムッとしたようにザックスは返事をする。
「いや、俺なんかがいくら隠してても、ザックスはちゃんと先読みしてる」
「そんなわけないだろ? 俺だって1stになったばかりだぞ? ……って、あれ?」
 何かに気付いた様子のザックスを確認した途端、クラウドは自分の両手で抱いた膝の中に完全に顔を埋めてしまった。けれど、今はそれに構うより、やっと頭の中で繋がってきた図式を解明していくことの方が先だ。
「ちょっと待てよ…。さっきおまえ、今回の任務が長期になりそうかって聞いたよな?」
「…うん」
 膝に埋められた間から、かろうじて聞こえる声。
「セフィロスのあの様子からいって、どうなるのか俺にもわからない。たぶんまだしばらくはかかりそうだ。だから、長期ってことになるのか…。で、今回の任務には、1stがセフィロスと俺の二人いて…。あっちは当分地下から出てきそうにないんだから……」
「…………」

「…って、もしかして、俺かぁ!?」

 まさに思いも寄らない結論に達して、仰天するザックス。しかもクラウドは、顔を伏せたまま、それを否定しなかった。ザックスの胸中に沸々と怒りが湧き上がる。
「それで…クラウド、俺の相手をするのがおまえってことなのか?」
 つい先刻とはうって変わった冷静な声音。それがかえって、ザックスの怒りの大きさを物語る。ザックスの迸る怒気を感じて、クラウドは慄き、またも黙り込む。
「黙ってちゃわかんないだろ…」
 そんな彼に、冷たく返事を要求するソルジャー。
「……うん」
 震えている、か細い返答。
「本気かよ…」
 わかっていても聞きたくなかったクラウドの応え。ザックスは憤怒を通り越し、呆れとも諦めともつかぬ口調で呟いていた。
「見損なうなよな…。いーや、見損なった!」
「ザックス…」
 恨めしげな呟きを耳にして、クラウドは思わず伏せていた顔を上げる。
「……ってか、クラウドにそんなヤツだって思われてたなんて、すっごいショックだ、俺」
 憤るよりも何よりも、友達だと思い始めていたクラウドに、そんな男だと思われていたことが悔しい。上官に命令されれば逆らえない下級兵士相手に、たとえ友人でも、欲望のまま1stの立場を利用するような利己的なヤツだと…。

「違う! そうじゃないんだ!」

「何が違うって? 結局は…そういうことだろ?」

「ザックス!」

 必死に否定しようと縋るクラウドだったが、冷徹な返事を最後に、ザックスは一切取り合おうとしなかった。
「ザックス、違うんだ! 聞いてくれ!」
 もう話すことさえ嫌だという意思表示のように、ベッドの上でクルリとクラウドに背を向けて横たわった。完璧につむじを曲げてしまって、無視を決め込むことにしたようだ。
「………っ!」
 もう何を言っても無駄だとわかったのか、ザックスの背後でクラウドが言葉を飲み込む気配がした。同時に、なんともやりきれないといった感じのため息も。

―― まったく、やってられないのはこっちの方だ

 けれど、幾ばくも経たないうちに、背後からブツブツと、何を言っているのかはっきりと聞こえないくらいの小さな声が…。
「……って、い……に」
 微かに恨みがましさの混じった呟き。
 無視だ、無視! と、ザックスは自身に言い聞かせる。
「やっぱ…、……なんて…」
 次第に投げ遣りになっている消え入りそうな声が、ザックスに向けられているのではなく、独白めいてくる。だんだん無視しきれずに、ザックスは耳をそばだててしまっていた。
 ふと、気付く。…なんだか、その震え声が湿っていることに。

―― まさか……クラウド、泣いてるのか?



   ― 続く ―
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