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CRISIS CORE CONTACT -4-

2008–02–06 (Wed) 22:15
第4話です。
やー、しかし、本当に動きのない話しや…。
しかも、この状態まだ続くし(^。^;)
ここまでコト細かに心理描写を綴って書いたのって、私初めてかもしれません。
まぁ、設定が設定だから、仕方ないんですよ、ワタクシ的には。

ゲーム中では、クラウドにもザックスにも、ティファとエアリスという意中の人がいるわけで。
で、元々は男同士の友達ってスタンスから、ゲーム設定をそのまま壊さないようにくっつけるためには、それなりの理由が必要となるわけです。
私、そういうとこ、すごくこだわる人なものですから…(ーー;)
このまんまゲームの流れの中に組み入れても、無理なく納得できるように、ってね。
普通はここまでやらないですね、BL系二次作家さんたちは。
必要ないっちゃ必要ないんだし。(自分らが妄想できれば満足)

ま、私の場合、ほとんど自己満足のために書いてるようなところもあるから。
そうしないと自分が納得できないんだから、しょーがない。(ため息)

では、第4話、お楽しみいただければ幸いです。


CRISIS CORE CONTACT -4-



 気付いてしまえばいてもたってもいられず、ザックスはガバッと起き上がり振り向いた。
 クラウドは先刻と同じ姿勢で、抱えた膝の中に顔を埋めていた。くぐもった声でよく聞き取れなかったのは、たぶんそのせいでもあるのだろう。今の今まで憤っていたことも忘れ、恐る恐る名を呼んでみる。
「クラウド…?」
 ピクッと肩が揺れる。けれど、返事もなければ顔を上げる様子もない。それでも、呟きは止んでいた。
 よし、もう一度……。慎重に…。
「…えっと、……あのさ。まさか……泣いてるのか?」
 今度はクラウドの全身が強張るのがわかった。これ以上声を掛けるのは逆効果かも、と思って辛抱強く待ってみる。しばらくして、ようやくボソボソとしゃべる声が聞こえ始めた。
「……泣い……な…」
「いやでも、あのさ…」
「……ザッ…ス、何…も聞い…くれ………言っ……に」
「あ…!」
 ドキリとした。涙声ではなかったが、嗚咽を堪えているのがわかる口ぶりだ。己の失態に気付いて、ザックスの背筋に冷や汗が流れる。
「…全部、話せっ…怒らな………て……」

―― あっちゃー!

 まずった! そうだ、俺が全部話せって言ったんだった。
 言いたいことがあるのに言い出し難そうにしていたクラウドに、怒らないから全部話せと強引に喋らせたんだ。何でも聞いてやるって言ったのは、俺だ。それなのに、いくら腹が立ったからって、まだ話の続きがあると言ってるクラウドを突き放してどうすんだ…。

 ザックスは猛烈な自己嫌悪に襲われて、片手で自らの頭をガシガシと掻く。そうして大きく息を吐いてから、すっぱりと言い放った。

「ごめん! 俺が悪かった!」
 ベッドの上、胡坐を掻いた両膝に手を置いて、深々と頭を下げる。

「……え、…ザックス?」

 急に謝られて驚いたはずみに、やっと顔を上げたクラウド。その両の眼は、溢れ出してこそいなかったが、今にも零れ落ちそうなほど涙で潤んでいた。それを見て更に焦燥感を強めたザックスは、努めて明るい口調で続ける。
「何でも聞くからって言い出したの、俺だもんな」
「………」
 無言で見つめてくるクラウド。揺れる瞳が、まだ迷いを残している。
「話の途中で放り出して、悪かったよ」
 ポツリと戸惑いがちな返事。
「怒って…ない、のか?」
 痛いところを付かれ、ウッと詰まったものの、ここで引くわけにはいかない。
「あ~…、そりゃ…。だけど、怒らないってはっきり言っちゃったしなぁ…」
 照れ隠しのように髪を掻きながら言うと、微かにクラウドの口元が緩んだ。もう少しだ。
「ほら、俺ってこんなんだろ? 自分で言い出しといて、すぐ忘れて感情が突っ走っちゃうっていうか…。ほんと自分でも嫌んなる」
「そんなこと、ない! ザックスは…」
 静かな口調だったが、思いがけないほど強く否定されてしまった。なんだか複雑な気分になって、ザックスは苦笑を漏らす。
「いいって、そこでフォローしてくれなくても。……いいから、ほら、泣いてないで、続き話せよ。今度こそちゃんと最後まで聞いてやるから」
 出来るだけ穏やかに促してやると、ほんの少しだけ逡巡した後、クラウドは「うん」と小さく頷いた。
「でも、俺、泣いてなんか…」
 そこで思わぬ反論が返ってきた。あんなに泣き言を漏らしていたくせに、ここに至ってなおも言い張る様が、かえって年相応に思えて微笑ましくもある。
「泣いてただろ? 隠さなくてもいいさ」
「泣いてない!」
 ちょっとからかっただけで、すぐむきになる。他愛もない軽口のやりとりで、張り詰めていた空気が和んだ。やっと復活してきたなと、ザックスがニヤリと笑う。
「いーや、泣いてた。……顔で泣いてなくても、ココで。…なっ?」
 ザックスが自分の胸を親指で軽く指して、わかってると頷くと、クラウドは今度こそ本当に泣き笑いの表情になった。
「……でも、大の男が泣くなんて…」
 しかし、クラウドに先を言わさぬように、すぐにザックスが遮った。
「恥ずかしい、か? そんなことないさ。泣きたくなるくらい、クラウドにとっては辛い話ってことだろ?」
 ニッと笑って、クラウドの気持ちを代弁してくれる。

―― そんなザックスだから…

 そんなザックスだから、惹かれるんだ。ザックスだったら、きっとわかってくれる。
 クラウドは、散々迷った末に決心したことを、改めて胸に刻み込む。

「じゃあ、……聞いてくれる…か?」
 真剣な面持ちに戻ったクラウドに確認されて、ザックスも表情と気持ちを引き締める。
「…ああ」
 そうして、ようやくクラウドの話が再開されたのだった。


「俺、実は…ソルジャーの相手しろって命令されたの、初めてじゃない」
「えっ!」
 正直、面食らった。何故そんなに驚いたのか、ザックスは自分でもわからない。
「正確に言えば、今回のは別に命令されたわけじゃないけど…」
「……は? …って、ええっ?」
 今度は意表を付かれる…。なんなんだ、いったい…。
「ザックス、驚き過ぎ…」
 先ほどの泣き顔はどこへやらと、クラウドがクスクス笑う。
「だって、おまえ…、さっきは…」
「いいから、そのまま聞いてくれるか?」
「…う、…あ……ああ」
 しどろもどろに返事をするザックスの様が、クラウドに落ち着きを取り戻させたようだ。ゆっくりと、告白を続けるために口を開いた。

「このところ、神羅はゴタゴタしてただろ? ザックスみたいな、数が少なくて有能な1stたちは、事件の究明とかって核心に関わる任務に就かされてたんだと思うけど、俺たちみたいな下級兵士はその事後処理ばっかりでさ…」

―― そうだったんだ…。
 あのバノーラ村の爆撃の後も、クラウドのような兵士たちが後始末をしてくれていたのか…。

「そういうのって、極秘なだけに結構時間かかるんだ。隠匿工作が広範囲になることも多いし。そういう任務の時に何度か、…その、…命令されたことが、あった。大抵は、2ndが隊長だったけど…」

「………」

 考えてみれば、それも当然だろう。機密を守るために男である自分の配下の兵士を抱くしかないのなら、少しでも若くて見目のいい相手を選ぶ。クラウドのような…。

―― なんか…変だ、俺。……胸の奥がモヤモヤする。

「でも、俺、逃げたんだ。命令拒否…してた」

「……クラウド」

―― 逃げた…? じゃあ……、まだクラウドは…。
 おかしい…、俺はどうしてこんなにホッとしてるんだ?

「体調悪いとか、夜が明けるまで隠れてたりとか、脱走しかけたこともあった。事が事だから、命令違反として懲罰を受けることはなかった。けど、命令されるたびにそんなことやってたら、仲間からも上官にも目の敵にされるようになって…。上官に睨まれたら、評価なんて最悪だ。昇進なんて絶対無理だよな。俺が逃げたことで、他の兵士たちにもきっと被害があったと思う。そういう話はすぐに伝わる。だから…友達もできなかった。それなら、たった一晩のことなんだから割り切るのが一番賢いんだって、……頭ではわかってるんだけど、俺、どうしてもダメだった…」

「……そんなことが…」

 神羅軍の裏の顔。ひたすらに上を目指して、いわば光のあたる場所を駆け抜けてきたザックスには、到底知りえない影にあたる部分。底辺としての実態。それまで彼なりに辛い思いもしてきたつもりだったし、見て見ぬふりをしなければならない神羅の非情さも理解していると思っていた。アンジールやカンセルに、よく子供だ世間知らずだと呆れられていたのは、こういうことだったのか…。
 その、あまりにも違い過ぎる、ザックスとクラウドの立場の差を思い知らされて、暗澹たる気持ちになってくる。
 けれど、そんな惨めな心情とは裏腹に、どこか安堵している自分もいることに、ザックスは不可解さを感じていた。
 困惑を持て余すザックスをよそに、クラウドの辛酸な内容の独白は続く。

「そういうことが続いたから、ソルジャーになりたいって夢もだんだんどうでもよくなっていった。何より、ソルジャーの存在そのものが嫌になりかけてた」

―― 無理もない…か

「でも……」



   ― 続く ―
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コメント

>Luna★さん
コメント、ありがとうございます~ヾ(〃^∇^)ノ♪
やはり感想もらえると、嬉しいですね。
俄然やる気が出てきましたぁ。

えっへっへ。
いつもながらの焦らしのテオでごめんなさい。
HPと違って、ブログだからあまり長々と書くのもなんだし、連載だから途中あまり空けたくないしで、こんな感じでやってます。
それでも少しずつストックがなくなってきてて、ちょっと焦り気味なんですけどね~(汗)
設定にこだわる人ですから、話がなかなか先に進まなくて…。

今回の話のメインが、あのニブルヘイムでの空白の7日間ですから、たぶんLuna★さんには満足してもらえるんじゃないかな?
できれば、その後の逃亡中のエピソードまで書ければいいんだけど、このペースだとおそらく無理でしょう。
その分はまた別の機会にするか、もしかしたら同人………?(^。^;)

キャラの特徴、出てますか?(´▽`) ホッ
会話部分は脳内変換して喋らせながら、何度も何度も修正してるんですよ。
おかげで、ステキ声が脳内駆け巡って幸せでもありますが…(笑)
続き、頑張って書きますねんv 楽しみにしててくださいませ。

なんでこんなとこで終わらせるんですかぁぁぁぁっ!!
じらすなんてヒドイわっ
(って、何話分いっぺんに読んでもきっと、続きが読みたくて不満・笑)
早く続き書いて下さいーーーお願いです~~~~

はっ!
念願の「テオさんの書くザックラ」が読めたので、思わず我を忘れちゃいましたv
テヘッ。

やっぱりテオさんの書く小説は好きです。
FF10の二次でファンになって、追いかけまわしただけはありますよーー。
ホント今のモノカキさんて、こういうしっかりした設定のお話書いてくれる人なかなかいないんですよね…。
特にニブルでの出来事は、CCの中で一番しっかり描いて欲しかった部分なので、あの宿での会話がどういったものだったのか?を、私自身もよく妄想で補完したもんです。

でも改めてテオさんがこうして文章にしてくれたものを読んでみると、ゲーム中のシーンとしっかり統合性も取れているし、足りなかった部分が見事に足されていて、さすがテオさん!と感動しました。
すでにできあがっているザックラももちろんいいですけど、やはり男同士ですし葛藤もあって当然、そこをテオさんならきっとしっかり書いてくれると確信しています。

何よりキャラの特徴がよく出ていますね!
クラウドはうじうじしててかわいいし(笑)ザックスは思い込んだら一直線!!だし(爆)
ホント、さすがテオさんだわ~~~~。

だから早くっ!!続きを…(ニヤリ)

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